旅と感覚|くすしき
2026.09.22
感性を刺激する旅へ。五感で過ごす、山に包まれた温泉宿
「感性を刺激する旅や宿」と聞いて、あなたはどんな景色を想像しますか?
デザインされた空間や客室。
アート作品。
メディテーションルーム。
絶景。
創作料理……。
実は、私たちのくすしきのコンセプトのひとつも「感性を刺激する宿」です。
でも、「刺激する」というより、本来自分の中にある感性を呼び戻すと言った方が近いかもしれません。
五感を呼び戻す、小さなきっかけ
くすしきでは、何か強い刺激を与えるというより、五感が自然に動き出すような、小さなきっかけや余白、余韻を大切にしています。
飾りすぎない空間。
エントランスに漂う、かすかな香り。
四万温泉の自然の音とともに織りなす、静かな音楽。
ときには手づかみで食べることをおすすめする料理。
自分だけの世界に入っていくための衣。
スマホをしまうための箱。
そして、四万温泉の湯と自然。
どれも「感性を刺激します」と主張するようなものではありません。
むしろ、余計なものを少しずつ減らしていく。
そうしてできた余白の中で、自分の感覚の方が動き始める。
くすしきがつくりたいのは、そんな時間です。
なぜ、四万温泉なのか

四万温泉の「四万(しま)」という地名には、かつて陸の孤島のように隔絶された土地だったことから「島」と呼ばれ、それが「四万」になったという説があります。
今でも、ここへ来るには少し時間がかかります。
決して便利な場所ではありません。
それでも四万温泉には、古くから人を惹きつける何かがあったようです。
山に囲まれ、川が流れ、温泉が湧く。
スマホをしまい、テレビもない空間で過ごしていると、普段は意識していなかった音や匂い、光、温度のようなものが、少しずつ近くなってきます。
山の中で、感覚が変わった
私自身、くすしきの開業に際して、日本の三大修験場のひとつである出羽三山で、ごく短期間ですが山伏の修行に入ってきました。
梅雨末期。
豪雨、強風という荒天にも恵まれ(笑)、なかなか厳しい修行になりました。
修行中はスマホもテレビもありません。写真撮影も禁止です。
ひたすら山を歩く。
雪解けの冷たい水に入る。
滝に打たれる。
そうやって自然と向き合っているうちに、山の匂いや音、足裏の感覚、水の冷たさ、そして恐怖心まで、普段は気づかなかったものが一気に鮮明になっていきました。
修行を終えたあとに残ったのは、それまで経験したことのない感覚でした。
強いて言えば、「生き返った」ような感覚です。
くすしきでは、滝には打たれません
もちろん、くすしきに泊まって滝に打たれる必要はありません(笑)。
四万の湯に浸かる。
目の前を流れる川の音を聞く。
山を見る。
風に揺れる木々を眺める。
冬なら、雪が落ちてくるのをただ見ている。
そんなことに時間を使っているうちに、普段はたくさんの情報の陰に隠れている、自分の中の感覚に気づくことがあるかもしれません。
感性とは、新しく身につけるものではなく、もともと自分の中にあるものなのかもしれない。
私たちは、そんなふうに考えています。
あなたの中に眠っていた五感が目を覚ましたときには、きっと、六つめの感覚も研ぎ澄まされているはずです。
くすしきについて
群馬・四万温泉にある、
2室だけの小さな宿です。
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